製造業サービタイゼイション

昨年、1/4インチサイズのドリルが100万個売れたが、これは人々が1/4インチサイズのドリルを欲したからではなく、1/4インチサイズの穴を欲しがったからである

1968年に出版された「マーケティング発想法」セオドア・レビット博士著書/レオ・マックギブナ氏の一説を引用

 製造業のあり方が大きな転換期を迎えています。従来モノを製造/販売してきた製造業のビジネスモデルを、「コトを売る」という新たなビジネスモデルへと転換することであり、日本の製造業がこれから直面する大きな課題でもあります。
 全ての製造業は、製造したモノを「モノとして」販売してきました。そこにサービタイゼイションを導入することは、モノを「コトとして」販売することになります。

 スマートフォンを例に挙げてみましょう。消費者はiPhoneを購入するために10万円前後の支払いをします。それに伴い購入したiPhoneを所有することになります。
 しかし、実際はiPhoneを買っている訳ではありません。「情報収集手段が増える」、「コミュニケーションが広がる」、「手のひらに収まる」、「ゲーム画面がきれい」、「リンゴのマークがかわいい」あるいは「お気に入りの色を所有している」といった、利便性や自己満足感に対してお金を払っています。iPhoneというモノは、あくまでそのコトを満たすための道具に過ぎないのです。

 そこで、海外諸国の製造業で「モノとコトを切り離して考え、コトを売るビジネスモデル」が徐々に確立していきます。最近では「月々数万円で新車に乗れる」といったうたい文句で自動車リースサービスのコマーシャルをよく見かけますが、これも一種のサービタイゼイションと言えます。


 日本瑞友は、DataLake Solutionの評価を終え、日本瑞友のサービスメニューとしては「ビック解析 – データ・エンジニアリング・サービス」の名称にてサービスメニュー化しました。

 次なるテーマとしては日本の製造業様が「モノとして」販売から「コトとして」販売へ切り替える際に必要な要素技術としてのIoT機器の情報収集に取り組みます。しかしながらIoT機器は何千、何万と種類が存在し、簡単に接続確認を実施することが出来ません。そして接続できない中でどの様な効果が期待できるかの実証をすることも行えません。

 そこで日本瑞友としてはIoTデバイスのシミュレータ開発に着手する事と致しました。